職員同士、気軽に声を掛け合える、アットホームな職場です。
私の場合、〈ゆうゆうの里〉は、職場を見学させていただいた時に、明るく和気あいあいとした雰囲気と、ご入居者目線に立って食事を提供する姿勢に共感して「ここで働きたい」と感じ、大学在学中にアルバイトから始めました。ここは、ご入居者に対してだけでなく、課を問わず職員同士、気軽に声を掛け合えるアットホームで働きやすい職場だと思います。また、上司や先輩方は熱心に指導してくださり、どんどん新しいことに挑戦できるので、自分の成長につながりますよ。
同居している祖母が、毎回食事の時間を楽しみにしている姿を見て、高齢者の食に関わる仕事がしたいと思いこの仕事に就きました。京都〈ゆうゆうの里〉では、栄養士は嚥下食(えんげしょく)をつくる担当になっています。嚥下食とは、でき上がった一般の食事を、細かく刻んで飲み込みやすくした食事です。京都〈ゆうゆうの里〉では30人分くらい。かなりの量を切り刻まなければならず、大変だなと思ったこともありました。しかし、実際にご入居者の方が、一口一口ゆっくりと食べられている様子を伺う機会があり、私たちの行っていることの大切さを実感。もっとご入居者の立場に立った食事提供をしなければと感じました。それまでは、時間に追われるように黙々と行っていた切り刻む作業も、以前よりも刻み方を揃えるようになりました。そういった意識によって、仕事への責任も生まれたと思います。
管理栄養士として、献立を開発することも重要な仕事です。職場の調理師や他の栄養士と味見をしながら検討します。栄養価に配慮しながら、おいしいことはもちろん、大量につくれるかということ、そしてコストのことも考えなければいけません。制約がある中で考えるのは難しいのですが、だからこそ管理栄養士としてのやりがいも感じます。そうしてつくった献立が、ご入居者から「おいしかったよ、ありがとう」と言われると、心から喜びが湧いてきますね。また、〈ゆうゆうの里〉では、各施設の人気メニューを発表する機会があるのですが、その中で高い評価を得た献立は、他の施設にも採用されることもあります。他の人の発想を見るのはとても刺激になりますし、また、私の考えた献立が、より多くの方に食べられるようになるかもと思うとワクワクしてきて、さらなるやる気を起こさせてくれます。